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2024.7.25
INFO

NAMERIKAWA ARTIST IN RESIDENCE | EXHIBITION 富山県滑川市・田中小学校旧本館にて、2023年受賞者3名による滞在制作および成果展を開催

株式会社アトムは、若手アーティストの育成を図るとともに、文化を通じた都市・地域活性を目指し、芸術を学ぶ全国の学生から作品を募集するA-TOM ART AWARDを開催しています。
本アワードの副賞として、TOYAMA賞とエプソンプロジェクションアワードを受賞した3名の若手作家が富山県滑川市の登録有形文化財・田中小学校旧本館にて滞在制作および成果展を開催いたします。富山県外のアーティスト達が普段の生活から離れた場所に中長期間過ごすことで、異なる文化や人々との交流、新しい素材や技法等への挑戦を促進し、参加作家の更なる飛躍のきっかけとなることを本企画の目的としております。
また、当社の関連会社である富山のまちづくり会社・株式会社TOYAMATOは、富山県滑川市と2023年5月9日に包括連携協定を締結いたしました。本企画により、地域の方々や企業、学生たち等との交流から地域活性化の一助となることを目指しています。


NAMERIKAWA ARTIST IN RESIDENCE|EXHIBITION 概要
■スケジュール
滞在制作:2024年8月1日(木)~8月23日(金) 9:00~20:00まで間で制作※看板が出ている時が制作中です
成 果 展:2024年8月24日(土)~9月1日(日) 13:00~19:00 ※最終日9月1日(日)は15:00閉館となります
休館日:8月27日(火)  

滞在制作や各イベントの情報はInstagram に投稿していきます。
A-TOM ART AWARD Instagram @atomartaward 

■会場
田中小学校旧本館 富山県滑川市加島町230番地1 Google Map


■アーティスト
石井佑宇⾺ / 金沢美術工芸大学 大学院美術工芸研究科 工芸専攻 染織コース
中澤瑞季 / 彫刻家(受賞時 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程 彫刻研究領域)
上條信志 / 東京藝術大学美術研究科先端芸術表現専攻在籍

主催:株式会社アトム
協力:株式会社TOYAMATO、エプソン販売株式会社、プラムバウム、株式会社松井機業、株式会社FP不動産センター
後援:滑川市



石井 佑宇馬 Yuma Ishii 
私は、伝統的な手描き友禅の技法を用いた染色作品を制作している。友禅において、デザイン(図案)や下書きは非常に重要なプロセスとされてきた。だが、私の制作では、そのデザイン(図案)や下書きの工程を一切行わない。布の隅から隅まで、下書きなしに、即興的に防染糊を置いていく。防染糊で紋様を表した後、面相筆でランダムに染料を挿していく。手の赴くままに生まれてくる紋様は、私の身体性の痕跡である。
日々、糸目糊防染の緻密な仕事をしていく中で、私は自身の裡にあるテクスチャへの欲求が膨らんでいくのを感じる。自らの手を動かす感覚を通して、私自身の根源的な欲求や実感と向き合っている。染色という行為をきっかけとして、自身の実感や内なる美意識にアプローチし、作品として表出させていきたい。
[ 主な展示 ]
2022年 枝香庵 Flat / cafe&gallery musee「装幀画展 2022」
2023年 金沢エムザ「金沢市工芸展」
2023年 Artglorieux Gallery Of TOKYO「そのつづき展」
2023年 コートヤードHIROO「A-TOM ART AWARD 2023 EXHIBITION」
2023年 枝香庵 Flat / cafe&gallery musee「装幀画展 2023」
2023年 長亭 GALLERY「長亭 GALLERY 展」
2024年 金沢21世紀美術館「第67 回金沢美術工芸大学 卒業制作展」
2024年 BONITA 「BONITA ショーウィンドウ」
2024年 HIDEHARU FUKASAKU ART MUSEUM YOKOHAMA「SQUARE 染 textile 2024」
2024年 松本市立博物館「戸田家臣団」

[ 受賞 ]
第7回リサイクルアート展 優秀賞
いい芽ふくら芽 in TOKYO Artglorieux Gallery Of TOKYO 賞
A-TOM ART AWARD 2023 TOYAMA 賞
金沢市工芸展 入選
長亭 GALLERY 展 入選
Van Cleef & Arpels デザインスカラシップ 2023 受賞
SQUARE 染 textile 2024 学生賞



中澤 瑞季 Mizuki Nakazawa
私は、自身が存在する以前から環境や歴史があり、生まれたときから広大な時間・空間とつながりながら、それに依存し存在していると感じている。そのようなつながりから、自身と環境との境界の感覚的な結びつきとそれに伴う存在の不確かさを、より普遍的なものとして捉えながら、実在する彫刻で表現しようとしている。
またそれと同時にその制作は、彫刻の中に現実とは異なる現象性が生じることから、生まれたときから決まっている世界の枠組みを乗り越えようとするものであるともいえる。

1995年 神奈川県生まれ
2024年 東京藝術大学大学院博士後期課程 彫刻研究領域 修了

[ 主な展示 ]
・グループ展
2021年 東京藝術大学修了作品展
2021年 藝大アートプラザ企画展「旅展」
2021年 上野駅breakステーションギャラリー「スプリングボード2021」
2021年 藝大アーツイン丸の内2021
2021年 旧平櫛田中邸「彫刻と家」
2022年 第25回 岡本太郎現代藝術賞
2022年 旧平櫛田中邸 第2回「彫刻と家」
2022年 藝大アートプラザ企画展「動物園」
2022年 天王洲セントラルタワー「top fermentation」
2023年 コートヤードHIROO 「A-TOM ART AWARD 2023 EXHIBITION」
2023年 東京藝術大学美術研究科 博士審査展
2024年 日比谷ミッドタウン「木と生きる」
・個展 
2023年 始弘画廊 「彼方の園の模様」

[ 受賞・入選歴 ]
2016年 GAM賞
2021年 修了作品買い上げ賞
2021年 藝大アーツイン丸の内 三菱地所賞
2022年 第25回 岡本太郎現代藝術賞 入選
2022年 第22回AAC 入選
2022年 第3回 始弘賞
2023年 A-TOM ART AWARD 2023 TOYAMA賞



上條 信志 Shinji Kamijo

ふと向かいの建物の部屋をじっと覗き見ることがある。開いたカーテンの奥へ視線を運ぶと、脱ぎ捨てられた服や飲みかけのグラスに気づく。ありふれる街の連なりと行き交う人々。そうした人と営みとが集積し生まれる景色と、そこに在る無数の物語。
私にとって表現とは、それらを複層的な場面として選び取り、新たな持続を描くことにある。私たちのいる世界の、とめどない時間そのものを見つめなおしたいのだ。

1998年東京都生まれ
現在、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻在籍。

[ 主な展示 ]
2023年 BUoY「地平線に目を向ける」
2024年 Art Center Ongoing「ふたつのトワイライト」など

[ 受賞・入選歴 ]
A-TOM ART AWARD 2023 エプソンプロジェクションアワード受賞

TOYAMATO