当社および一般財団法人冬季産業再生機構、島屋株式会社、株式会社シマキュウ、富山県スキー連盟と連携し、気候変動により影響を受ける雪の現状と、その持続可能な活用方法について世代を超えて皆で考えるイベントを2024年11月29日(金)、30日(土)の2日間に渡り開催いたします。
昨今の訪日外国人の増加に伴い日本の雪が持つポテンシャルが「雪資源」として関心を集め、地域産業や観光業、さらには交通インフラの整備など、さまざまな分野で冬季産業が注目されています。しかし、地球温暖化による雪資源への影響は非常に深刻であり、雪国である富山も例外ではありません。一人ひとりの意識を変えること、そして行動する人を一人でも増やすことが重要です。イベントを通して、子供から大人まで、この現実に向き合う機会となること、そして富山の冬季産業を持続可能にし、地域の発展を促進することを目指しています。
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PRTIMES
❚イベント概要 絵本「ゆきゆきだいすき」読み聞かせイベント
・日時:11月29日(金)16:00~
・会場:富山市立中央児童館(富山県富山市新富町1丁目2-3)
・登壇者
皆川賢太郎(冬季産業再生機構 代表理事 / 元アルペンスキー日本代表)
上村愛子(冬季産業再生機構 アンバサダー / 元フリースタイルスキー・モーグル日本代表)
青井茂(冬季産業再生機構 専務理事 / 株式会社TOYAMATO 代表取締役社長)
・イベント内容
上村愛子氏がイラストを手掛けた絵本「ゆきゆきだいすき」の読み聞かせを通じ、雪の大切さについて子供たちに伝えます。この絵本は、冬季産業再生機構「SAVE THE SNOW」プロジェクト第1弾として、素晴らしい雪のある風景をいつまでも残していきたい、みんなに伝えたいという想いから制作されました。
・主催:株式会社TOYAMATO
・共催:一般財団法人冬季産業再生機構、島屋株式会社、株式会社シマキュウ、富山県スキー連盟
❚イベント概要 パネルディスカッション・立食パーティー
・日 時:11月30日(土) 10:00~14:00
・会 場:ビビビとジュルリ(富山県富山市木場町3-20富山県美術館3F)
・定 員:40名(大人25名、高校生以下15名)
・お申込み:フォームよりお申込みください
https://forms.gle/Ma9rGPyadHA25qEv5
・登壇者
皆川賢太郎(冬季産業再生機構 代表理事 / 元アルペンスキー日本代表)
高瀬 慎一(全日本スキー連盟ナショナルデモンストレーター)
青井茂(冬季産業再生機構 専務理事 / 株式会社TOYAMATO 代表取締役社長)
・イベント内容
富山県内の雪資源や冬季産業の課題についてパネルディスカッションを行い、立食パーティーでの親睦を通じて、地域社会における雪の果たす役割とその未来を共に考えます。
・主催 株式会社TOYAMATO
・共催 一般財団法人冬季産業再生機構、島屋株式会社、株式会社シマキュウ、富山県スキー連盟
❚富山の雪資源の現状について
富山県では、地球温暖化の影響で年々雪の量が減少しており、過去50年で平地の降雪量が大幅に減っています。雪国である富山県では、雪は生活や産業に深く根ざした資源であり、水資源の供給、発電、観光など、さまざまな分野で重要な役割を果たしてきました。このような雪資源を守り、富山県の自然環境と地域社会の未来を維持するためには、住民一人ひとりの意識と行動が不可欠です。
2020年までの50年間での降雪量の変化(cm)(赤色は統計的に有意なところを示す)
2000年代から気温が2℃上昇した2030年代の積雪地域の予測図(白馬岳の上空から見た富山湾と富山平野の積雪)
資料提供:富山県環境科学センター
❚ゲストからの富山県の皆様に向けてのメッセージ
富山でのスキーの思い出といえば、高校2年生の時に出場したインターハイ(全国高等学校スキー大会)で2位になったことが思い出されます。現役時代は立山でよく夏合宿を行っており、引退後もバックカントリーを楽しみに訪れています。富山に限ったことではありませんが、地球温暖化の影響で雪が少なくなってきているのを実感しています。雪山を守りたいという想いから、冬季産業再生機構という財団を立ち上げ、植林事業などの雪資源保全活動を行っています。立山連峰の素晴らしい雪景色をいつまでも守っていけるよう、微力ながらこれからも活動を続けていきたいと思います。
-皆川賢太郎
たいらスキー場では昔からフリースタイルスキー選手権大会を開催頂き、大変お世話になってきました。私自身もプライベートで立山で滑ることがありますが、立山でも地元の白馬でも、季節の移り変わる時期が少しずつずれて来ている様に感じます。雪のあるこの景色を大切に思いながら、いつまでも滑り続けていけるよう願っています。
―上村愛子
❚SAVE THE SNOW 富山県での活動について
2024年5月14日:絵本「ゆきゆだいすき」富山県へ100冊寄贈、富山第一高等学校にて講話・同校スキー部と共にプロギングの実施
2024年6月29日:富山第一高等学校スキー部と共にプロギングの実施
2024年11月9日:富山県内スキー関係者と共に、南砺市にてプロギングの実施を予定
プロギング(plogging)は、ジョギングしながらゴミを拾う新しいフィットネスです。共催である島屋株式会社代表取締役の水口栄市氏の出身校・富山第一高等学校のスキー部では、定期的にプロギングを実施しています。冬季産業再生機構が掲げる「SAVE THE SNOW」の精神と合致する取り組みであり、アスリートや県内外の経営者も不定期で参加し、活動を共にしています。